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庫裡改修について

庫裡(くり)は、寺院の厨房(台所)や事務所機能をもった建物を指し、住職及びその家族が居住する寺内区域をいいます。

寺報でもお伝えしておりますが、徳正寺の庫裡は、大正13年に再建され、来年築100年を迎えます。

徳正寺の本堂と庫裡は、明治35年に台所からの出火により一度全焼しました。
その翌年の明治36年には本堂が再建。
そこから20年を経た大正13年に、ようやく庫裡が再建されたのです。

御門徒の皆様のご寄進によって建てられたことがわかる寄付台帳
屋根裏には、上棟札が。徳正寺第十二代・満田憲雄の頃に建立されたものとわかります。

再建されて100年の間に、幾度かの修繕・改修を重ねている庫裡ですが、全く手が加えられていない箇所も多くあり、経年による損傷の激しいところが多くあることもわかりました。

この機にきちんと手を入れておけば、今後も長く維持していくことが可能であることから、この度、全面的な改修をすることになったのです。

炊事場
漆喰が落ち、土壁がむきだしになっており、柱などの傷みもはげしい状態
シロアリ被害のある柱。はっきりと蟻道が見えます。
講師間
屋外の水場・トイレも、崩れはじめている箇所もあるため、この度の庫裡改修に併せて解体いたします。


この度の改修を通して、これまで、駐車場から境内への通り抜けが不便であることを解消するとともに、御斎利用などにおける仏事にかかる区画を明瞭化して、寺院活動がより円滑に行えるような間取りの改善にもつとめてまいります。

現在、工事の準備が進められており、4月より本格的な解体作業が始まります。
改修完了は7月末を予定しております。

工事期間中は、近隣の皆様には騒音などでご迷惑をおかけしたり、ご来寺いただく方々にはご不便をおかけすることもあろうかと思います。
何卒ご容赦いただき、工事完了までお見守りくださいますよう、ご理解ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

工事の進捗状況などは、引き続き、ホームページにてご報告させていただきます。

「庫裡改修について」への2件の返信

改めて見ると色々な施設があるんですね。これらを維持していくのは本当に大変だと思います。

4月からの改修を終えたら、長年課題になっている本堂の修復(改修)についての話し合いをスタートする予定です。
課題は山積みですが、またご意見等をお聞かせいただけたらと思っています。

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