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徳正寺納骨堂 勝縁廟

建築工事完了

実は、内装工事に並行して堂内の細やかな装飾も行われました。

やがてお内仏壇が設置される予定の正面間切り。天井と同様、若坊守が塗った板が貼られました。正式にお壇が入るまでの期間も美しく見えるよう、大工さんが気を配ってくださいました。
正面間切りの背面は、ご寄進いただいた杉板が貼られています。板目の模様が山路を思わせる美しい配置になっています。
中央柱にもまた、ご寄進いただいた竿縁による装飾が施されました。

また、電気の引き込みも行われ、照明も美しく点灯。
堂内は納骨壇の設置を待つばかりとなりました。

上部照明が、中央から伸びる梁や天井を美しく照らします。
暗くなってからのお参りのとき、お堂の特別な雰囲気を感じていただけるのではないかと思います。

そして、最後に正面ポーチとスロープのタイルも丁寧に敷かれていきました。

段の角にあたる段鼻のタイルの色を変えることで、段差を認識しやすくしてあります。
スロープのタイルは、滑り止めがついています。
目地を打つ前に、タイルの浮きが無いか、確認中。
スロープの手すりは、青竹調で風情があります。
目地打ちも終わり、最後に勾配の始まり・終わりを知らせる鋲を打ち込んで完成。
恥ずかしながら、この鋲をこれまで様々な施設で見てきたはずだったのですが、こうしてこうして打た深く意識したことがありませんでした。
設計図面にきちんと指示があったそうで、細部にわたって、利用される方への配慮を感じました。

こうして、勝縁廟の建築工事は無事終了しました。
これから引き続き7月の落慶に向けて、外構工事・納骨壇設置工事が行われます。
すべての工事が完了するまで、お見守りいただけたらと思います。引き続きよろしくお願いいたします。

正式にお壇が設置されるまでは、正面には名号本尊を御安置してあります。
ちなみに、この名号本尊は1917年〜1921年頃にご本山本願寺から下附されたもので、100数年前のものです。

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