12月5日〜6日は報恩講(ほうおんこう)のご法座でした。
報恩講とは、浄土真宗の宗祖(しゅうそ)親鸞聖人(しんらんしょうにん)の御命日(1月16日)にかけて営まれる、宗祖のご法事にあたる行事です。親鸞聖人の33回忌から始まったと伝えられる行事で、700年以上にわたって、各地で大切に勤められてきました。(ちなみに来年の1月16日が親鸞聖人の760回忌にあたります。)
徳正寺では、例年12月5日、6日を報恩講のご法座の日と定めています。
なお、6日の朝席の後には「お斎」の席を設け、ご満座(ごまんざ=最後のお座)には、近隣寺院の法中(ほっちゅう・僧侶の仲間、多くの僧侶という意味)にご出勤いただいて法要を営んできました。
しかし、いまだ完全に収束しないコロナ禍を考慮して、昨年はもとより、本年もお斎は休止とし、ご満座の法要も住職・若院のふたりで勤めることになりました。
それでも、法座そのものは例年通りの日程で営むことができ、多くの皆様とともに、宗祖親鸞聖人の報恩講を営まさせていただけたことは大変有難いことでした。
この度のご法座、ご講師は長尾量之師(乃美尾・浄願寺)にお越しいただきました。
浄土真宗は「南無阿弥陀仏」の教えです。と、ズバリお示しくださった上で、「お説教の内容は忘れても良いんですよ。私が忘れても、私のことを忘れてくださらないのが阿弥陀さまです。」と、阿弥陀さまのご本願によるお念仏の み教えを、明快にお伝えくださいました。
長尾師がお話くださった内容は様々ありましたが、なかでも一番印象的だったのは「お寺の本堂に一番多くある忘れ物」それは何かというと…
「法話の内容」
…だそうです。
次回は、1月15日、16日の御正忌のご法座がありますので、どうか、お忘れ物が無いか確認しにお参りくださいませ。
また、法座の前日は、午前9時から仏教壮年会・仏教仏婦会 有志の皆様が、本堂をはじめ境内の清掃をはじめ法座の準備にご尽力くださいました。
こうして、報恩講のご法座を迎えるにあたり、多くの皆さまのお力添えをいただきましたことも、ありがたく思っています。
皆様、有難うございまいました。
徳正寺が浄土真宗の寺院となってから448年、寺基を現在の地に移してから381年、歴代の住職がご門信徒の皆さんとともに代々勤めてきた報恩講。
その伝統を、これからの時代にも大切に受け継がれるように精一杯勤めていきたいと思います。
「報恩講法座」への1件の返信
仏具のおみがき 座布団カバーの付け替え 参拝記念品の袋詰め等々 初めての体験をさせて頂きました。今月の報恩講は二日続きで参加しました。今年一年 徳正寺との関わりのお陰でご縁をいっぱい頂きました。