1月15日・16日と、宗祖親鸞聖人の御正忌の法座を営みました。
「御正忌」は、宗祖親鸞聖人の「御正当(ごしょうとう)の忌日(きじつ)」を意味しており、いわゆる親鸞聖人の祥月命日のご法事として、毎年大切にお勤めされているものです。
京都のご本山本願寺でも、「御正忌報恩講」として9日から16日まで七昼夜にわたって大切にお勤めされている法要です。
本義であれば御正忌のうちにご本山に参詣することが習わしとなっており、蓮如上人も御文章でそのことをすすめておられます。しかし、交通網が発達していない頃は、この広島の地から京都のご本山まで赴くことは誰でも出来ることではありませんでした。
それでも宗祖のご法事をお勤めしたいと、地域のご門徒方がお寺に集まり、御法座を行うようになったのが、徳正寺での御正忌法座であるといわれています。(そのため徳正寺では、12月に報恩講、1月に御正忌と、2回に分けて御正忌報恩講を営んでいるのです)
また、忌日の前夜、忌日に向けての夜を逮夜と言い、法事を行う際は逮夜法要から2日以上かけて営む風習があります。(昔はこの地域でも行われていた方がいらっしゃったと聞きます)
それを受けて、徳正寺では親鸞聖人の御命日の前夜1月15日は「大逮夜」として夜座のお勤めをしています。
この度の御講師は兵庫県西宮市・善教寺よりお越しいただきました赤井智顕師でした。
御正忌のご縁に際し、報恩講のお謂れをはじめ、親鸞聖人のご遺徳を様々な角度からお話くださいました。
おかげさまをもちまして、本年の宗祖親鸞聖人の御正忌は御満座をお迎えすることができました。
今年は、親鸞聖人の御誕生850年にあたる年です。
本年も、宗祖があきらかにしてくださったお念仏の み教えを、大切に相続させていただきましょう。
「御正忌 法座」への2件の返信
夜のお寺は風情がありますね。
今のところ、夜間の行事は除夜会と御正忌の大逮夜くらいですが、ゆくゆく他の夜間行事も行なっていきたいとも考えています。
夜間、最低限の灯明で照らされた本堂内はとても厳粛な雰囲気になりますよ。