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令和7年度仏教講座

11月16日(日)に、徳正寺仏教壮年会主催による仏教講座を開催しました。
多くの方にご縁にあっていただきたいという趣旨のもと、例年公開講座として開催させていただいている仏教講座。

本年は、『お念仏のきた道』との講題で、田坂亜紀子師(山口県岩国市・超専寺)にご法話いただきました。

迷いの世界についてお伝えくださるなかに、次のようなお話がありました。

6つの迷いの世界・六道のうち、天道は人道の上位ある世界で、そこに生きる天人は不老長寿であり、生活は楽しみに満ちています。もしかしたら、私たちの思い描く理想が詰まっているのが天人の生活なのかもしれません。

しかし、そんな楽しそうな天人の世界も、仏教では迷いの世界とされるのは、その最期にあります。
天人の寿命は500年ほど。命の尽きる前に現れる兆候・天人の五衰はこれまでの楽しみが次々に失われていき、まわりからも見放されて寂しく終わっていかなければいけない苦しみの最たるもので、地獄の16倍の苦しみともいわれるそうです。

「多くの人が思い描く理想が天人のような生き方」という示唆には、楽しみを求め続けた先にある寂しさの根源を聞かせていただくものであり、それを含めた迷いを超えていく道を仏法に聞かせていただく時間となりました。

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