2月15日・16日は御紐解の法座でした。
長らく御法座では、ご講師を招いてお説教をいただくことが続いていましたが、この度の御紐解法座は久しぶりの自勤(てづとめ)として、若院と住職が説教を行いました。
お説教は、15日の昼席・16日の朝席を若院が、16日の昼席を住職が担当しました。
2月15日は、お釈迦さまご入滅の日「涅槃会」について、お釈迦さまの御生涯を踏まえてお話。
お釈迦さまの説いていかれた数々の教えは、私たちの抱える問題に対して説いていかれたものであること。問題があるところに、解決のよろこびがあることを中心とした御取次をしました。
16日朝席は、普段、御法座の最後に皆さんと異口同音に申し述べる『領解文』のこころを改めて振り返りながら、信仰告白していく瞬間をもつことの意義をお話しました。
宗祖をはじめ、多くのお念仏の教えを大事にして来られた先人方は、自らの言葉で自身の信仰のありかたを示しておられ、そのような言葉や逸話などが、今も語り継がれています。
私たちも、どのように普段から教えに親しんでいるかを身近な方に伝えてみることも大切ではないかという内容でお伝えいたしました。
16日昼席は、住職がお経のルーツをお話しました。
インドから伝来する際にお経を翻訳していかれた三蔵法師の存在。同じお経でも、翻訳する三蔵法師の違いで掘り下げていく角度が変わっていく面白さを交えて、今私たちのもとにお経が届いてくるまで経緯を振り返りました。
伝来の過程で、多くの方々のご苦労や試行錯誤の歴史があったことを感じる時間となりました。
この度の御紐解にも、事前の準備から有志の皆様のご尽力をいただきました。
おかげさまで、御法縁の場が整い、営むことができましたことを有り難く思っております。
この度も、皆様ようこその御参詣でした。