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本堂修復事業

瓦検品視察 三州編

徳正寺の新しい屋根に使用される瓦の制作が進んでいます。

鴟尾と鬼瓦は、愛知県の山本鬼瓦工業株式会社で作られています。


ここは、ご本山・西本願寺の御影堂に使用される鬼瓦を納品された実績もあり、地域をあげて三州鬼瓦の技術の伝承に努めておられる会社です。

訪問時、すでに鴟尾は完成しており、その荘厳さに圧倒されました。

金焼付による仕上げで制作するのは30年ぶりだとか。形状も細部まで鬼師さんがこだわってくださった渾身の鴟尾。

また、本堂の四方に配置される隅鬼瓦も成形され、しっかりと乾燥中。焼成のときを待っています。

徳正寺の寺紋があしらわれた隅鬼瓦。雪輪に七五桐は通常の家紋にはなく、このために型から制作してくださいました。
隅鬼瓦の頭の部分に装飾される鳥休み。鴟尾の形状と時代背景をあわせた古代蓮華紋が装飾されています。

引き続き、工房を案内していただきながら、鬼師の皆さんの技を拝見。

鬼瓦制作には、大きさの規格を揃えるために様々な型を駆使しながら制作が進められるそうで、工房には数えきれないほどの型が並んでいました。

形で抜いた粘土を組み合わせながら、鬼師さんの熟練の技で細部まで美しく仕上げられていきます。

工房を見学させていただいた後は、型抜きで鬼面の制作体験もさせていただきました。

お祭りや、学校などで児童生徒にも瓦作りにふれてもらう取り組みなどをされているそうで、地域をあげて伝統を守り続けておられる姿勢に、大きな刺激をいただくご縁となりました。

地域の小学生が制作した瓦板アート。そして、古くは土管の産地であったことを伝える土管の花壇。

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