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法座

宗祖 降誕会

5月20日、21日は、宗祖親鸞聖人のご誕生をよろこぶ、降誕会の御法座でした。

5月になり、汗ばむ日々も続くなか、有志の皆さんのご協力をいただきながら、法座の準備が進みます。

法座前の清掃のときには、冬場活躍してくれた電気カーペットも一足早い衣替えで、倉庫に納められました。

さて、この度は「降誕会」のご縁。
「誕」の字は「うまれる」という意味でひろく知られていますが、実は「嘘・いつわり」という意味もあります。
そして「降誕」は、尊いお方のご誕生に用いられる言葉です。
つまりこの「降誕会」は、嘘いつわりの世に宗祖が生まれてきてくださったことをよろこぶ御法座です。

ご講師は、永光聖法師(広島市・永光寺)。本願寺式務部にお勤めであったご経験をもとに、「お荘厳」についてのお話をしてくださいました。

本願寺では、法要に際して前卓には打敷と水引をかけることが原則ですが、水引を用いず、打敷だけをかける法要があり、それが降誕会なのだそうです。
その理由は、仏壇では水引は用いず打敷のみをかけることに由来しています。
そもそも「降誕会」は、御門主の一族がお内仏でお勤めされていた行事であったものを御堂で行うようになりました。それに伴って、御堂の内陣をお内仏に見立てる意味で水引を用いないようになっているのだとか。

そのほか、お荘厳のひとつひとつのもつ意味なども丁寧にお伝えくださりながら、お荘厳のひとつひとつはこちらからお供えするものでありながらも、それを通して教えを私たちが聞かせていただくはたらきがあることをお伝えくださいました。

気候的には初夏を思わせる暑さを感じるこの度の降誕会。
終わりには降雨があり、法雨滴滴とした締めくくりとなりました。

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